不動産営業の仕事を始めて約3年。川西市、宝塚市、伊丹市で不動産購入のお手伝いをしてきた。お客様が新しい住まいで暮らす様子を見ていると、そろそろ自分も家が欲しいと思い始める。
元々就職してから住み始めた賃貸(尼崎市)は、会社に通いやすいという利便性のみを考えて選んだ物件。便利は便利だが、地方出身の私にとっては賑やかすぎて落ち着く場所ではなかった。
そこにお金を払い続けるのはもったいないということと、やはり住まいを購入されたお客様の幸せそうな姿を間近で見てきたことが、私の家探しの大きなきっかけだった。
まず決めていたのは、「中古マンションを購入して自分好みにリフォームをする」ということ。自分の予算内で理想の空間を手に入れるには、それが一番だと思った。
その大前提のもと始めた家探し。その他の条件はあまり決めていなかった割に、意外と早く決着することになる。
その物件を紹介してくれたのは当時の上司。たまたま目にとまった新規物件(宝塚市のマンション)を私におすすめしてくれた。価格も立地も理想的。築年数は古かったが、私の中での優先順位は低かったので、早速その日のうちに一旦外観を見に行くことに。その結果、上司の案内でスイッチが入った私は、その週のうちにリフォーム担当と一緒に部屋を内覧。リフォーム担当にも太鼓判を押された私は、そのまま購入を決めた。
あとは契約を待つばかりというある日。私が家を買うことを知った先輩に、仕事後呼び出される。「どういう視点であの物件を選んだのか、本当によく考えたのか…」等々、1時間ほど問いただされることに。若干の不安が生まれるも、話しているうちにやっぱりあの物件が私にとっては理想的だということを再認識。会社にも近い物件だったため、最終自分が住まなくなっても社員の誰かが借りてくれるだろうというのもポイントだった。
親反対にあうお客様もきっとこんな気持ちなんだろうな…と、先輩のおかげで貴重な経験をさせてもらった。
そんなことも乗り越え、ローンの承認も下り、無事契約に至る。いざ購入すると、当初のちょっとした不安はすっかり消え、これから始まるリフォームプランの打ち合わせを心待ちにする日々が始まった。